よくあるご相談

財産分与の算出方法(分け方)が分かりません
離婚の際、条件でもめる要素のひとつとなりやすいのが、財産分与ですね。離婚後に、自分がどれだけ多くの財産の分け前をもらえるか、というのは、まさに「夫婦の利害が対立している」という状態なので、話し合いがスムーズに行かないことも多いのです。

というわけで、ここでは一般的な財産分与の考え方をご説明しますので、参考にして下さい。

まず、財産分与というのは「結婚後に築き上げた財産について、その財産を築いた貢献度に応じて分配する」という意味合いのものです。ですから結婚前のそれぞれの貯金などは、財産分与の対象とはならないわけですね。
また、たとえ結婚後であっても、遺産相続で得たお金など、夫婦の努力とは関係のないところで発生したお金についても、財産分与の対象とはなりません。

では、結婚後の財産の分配はどのような割合になっているのかというと、基本的には「半分ずつ分ける」というケースが多いです。収入の差が夫婦間であっても、共働きをしていた状態であれば、ほとんどはこのケースに該当するでしょう。収入の少ない側が家事負担を多くしているなど、夫婦で助け合って得た財産ですからね。
ただし専業主婦となるとさすがに、夫側のほうが財産に対する貢献度が大きいと考えられますので、夫側が7割・妻側が3割程度の分配になるケースも増えてきています。

ちなみに「いざという時のために内緒でへそくりをしている」という主婦も多いですが、実はへそくりも結婚後に貯めたものであれば財産分与の対象となります。離婚後にへそくりが発覚した場合そこから財産分与を求められることもありますので、気をつけましょう。

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