モラルハラスメント(モラハラ)は離婚原因になる?証拠集めから慰謝料の相場まで解説

付き合っていた頃は優しかったのに、結婚してから夫の態度が急変するというケースは珍しくありません。

本来、夫婦間で問題が発生したら、話し合いをしながら解決していくべきでしょう。

しかし、

  • 話し合いをしようとしても無視される
  • 高圧的な態度で批判してくる
  • すべて「お前が悪い」と言われてしまう

という態度を取られたら、話し合いどころではありません。

実はこうした状況は、モラルハラスメント(モラハラ)といってDV(ドメスティックバイオレンス)に含まれます。

ひどい状況であれば、離婚の理由になり、慰謝料を請求することも可能です。ただし、モラハラ状態に陥ってしまうと、夫婦二人だけで解決することは難しくなります。

この記事は、「モラハラの定義」から「離婚・慰謝料請求をするための証拠集め」まで詳しく解説していきます。

「夫からモラハラを受けている方」「これってモラハラになるのかな?とお悩みの方」、ぜひとも参考にしてください。

モラルハラスメント(モラハラ)とは

モラハラとは、モラル(道徳)・ハラスメント(嫌がらせ)の略語で、簡単に言えば、暴力ではなく「言葉や態度で人を傷つける行為」をさします。

身体的暴力は病院の診断書や写真など他人の目から被害の状況が確認しやすく、証拠が集めやすいでしょう。

しかし、モラハラは他人の目から判断するのが難しく、我慢して泣き寝入りしている方も多いのです。

もしあなたの夫にモラハラの疑いがある場合、次にあげるモラハラの特徴と比較してみてください。

モラハラの具体例

モラハラ夫はプライドが高く、相手(妻)に対して「優位的でありたい」「支配的でありたい」という欲求を持っています。

モラハラ夫は、こうした欲求を満たすためモラハラをしているので、相手(妻)を傷つけているという自覚がありません。

では、モラハラとは具体的にどのような行為をさすのでしょうか。

1.常に否定的で暴言を吐く

モラハラをする人はあなたの価値観、やること・なすことすべてが気に入りません。

あなたの趣味、家族、友人関係やあなたが良かれと思ってやったことでも、常に否定的で馬鹿にするような言葉を投げかけるのです。

「お前は親に甘やかされて育った」
「お前の友人にはろくなやつがいない」
「お前は家事もろくにできないのか」
「お前は何もできないやつだ」

など例をあげればきりがありません。

このような言葉を日常的に浴びせられているのであれば、「モラハラ」に該当します。

2.自分の非を認めない

モラハラ夫は、常に自分を正当化しようとします。

たとえ、自分が招いた失敗であっても、素直に謝ることはせず、相手(妻)のせいにするでしょう。

「そもそもお前が注意してないから」
「俺は頑張っているのに、お前が何もしないから失敗したんだ」

など理不尽な理由をつけて、すべての責任をあなたに押し付けてきます。

3.自分のルールを押し付ける

モラハラ夫の特徴として、「自分勝手なルールやこだわり」を持っているということもあげられます。

具体的には以下のようなものがあります。

  • 物を置く位置やしまう場所が決まっている
  • 食事を決められた通りに出さなければならない
  • 掃除の仕方や手順をいちいち指定してくる
  • その他、家の中での「過ごし方」が細かく決まっている など

これらは勝手に自分でおこなうだけでなく、あなたに対しても強制してきます。「ルールに従わない」あるいは「不満そうな顔」をすれば暴言を浴びせます。

4.日常的に無視をする

モラハラは言葉の暴力だけではありません。何もせずに「徹底的に無視をする」という行為もモラハラに該当します。

通常の場合であれば普通に会話してくれるものの、少しでも気に入らないことがあると無視を始めます。

機嫌がなおると、何事もなかったかのように話すようになります。

ひどい状況になれば、あなたが謝罪するまで一切口をきかないというケースもあるのです。

5.束縛が激しい

モラハラ夫は、常に「自分が優位に立てる」よう、相手(妻)を管理する傾向があります。

そのため、妻が仕事や用事で外出したり、友人と出掛け場合でも束縛しようとします。

無理な帰宅時間などを設けて、少しでも遅れれば、外出禁止や暴言を浴びせてくるでしょう。

モラハラを証明するために集めるべき証拠

あなたの夫が「これらの特徴」にあてはまり、離婚を検討しているのであれば、「モラハラの証拠」を集める必要があります。

証拠が残りにくいモラハラは、日頃の証拠集めが非常に重要になります。

LINE・メールなどの文面を保存

メールやLINE等でモラハラに該当する発言があったら、必ず保存しておきましょう。重要な証拠になります。

中には、妻のスマホ(携帯)を管理している人もいます。こうした場合は、別のカメラなどで撮影しておいてください。

録音や日記をつける

日常的にモラハラ発言がある場合、レコーダーなどを使って録音しておくのは非常に有効な手段です。

また、音声に記録できない「態度」などに関しては、日記をつけることで「モラハラの証拠」となります。

日記をつける際は、「できるだけ詳細」に記録しておくことで、裁判などで聞かれてもスムーズな答えることができるでしょう。

モラハラが原因で体調が崩してしまったら

モラハラを長い期間受け続けていると、体調不良を引き起こす原因にもなります。

よく見られる症状としては、頭痛や動悸、体のだるさなどを感じてきます。

少しでも体に違和感があれば、必ず病院に行き診断書をもらいましょう。モラハラが原因で、うつ病などの「精神的病気」になる人は少なくないのです。

モラハラが原因で病気になれば、相場よりも高い慰謝料を請求できます。

モラハラが原因で離婚する場合の慰謝料の相場は?

モラハラを原因とした慰謝料の相場は「50万~300万円」といわれています。

金額に開きがある理由は、「モラハラの程度や期間」によって判断しなければならないからです。

それ以外にも、「婚姻関係の長さ」や「それぞれの経済状況」なども考慮されます。

また、モラハラの場合では、上記にあげた「証拠をどれだけ集められるか」が非常に重要になります。

「モラハラによって大きな精神的苦痛を受けた」という証拠を多く提示することができれば、相場よりも高い慰謝料を請求することができるでしょう。

モラハラでお悩みならまずは弁護士に相談してください

モラハラをする人は「常に自分が正しい」と考える傾向が強いため、話し合いで解決することはほぼ不可能だと考えるべきです。

そのため、夫婦だけで解決しようと思わず、弁護士に相談することを強くお薦めします。

当サイトは「離婚問題に強い弁護士」のみをご紹介しています。

弁護士に相談することで、離婚や慰謝料請求に関するサポートを受けることができます。

さらに、モラハラ夫への対処の仕方や離婚後の生活に関するアドバイスも聞くことができます。

モラハラ問題は1人で悩んでいても解決する可能性はほとんどありません。専門家に相談することであなたの現状を変えることができます。

電話やメールでの相談も可能なので、一度お問い合わせください。

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