離婚カウンセラーとは｜離婚問題をサポートする存在

離婚カウンセラーとは

離婚カウンセラーという職業

離婚カウンセラーという呼び名から「別れさせ屋」であるかのような誤解をされがちですが、離婚カウンセラーは離婚させることを前提としているわけではありません。むしろ基本的には、離婚せずに円満に解決できる方法を考えます。なるべく離婚しない方向で話をすすめますので、弁護士や行政書士などの業務とはそもそも立ち位置が違います。夫婦問題カウンセラーといったほうが適切かもしれません。

離婚カウンセラーの仕事

現在の日本では、2分に1組が離婚していると言われています。離婚するに至った理由は人それぞれで、まったく同じケースというのありえません。夫の浮気・妻の浮気・セックスレス・ギャンブルでの借金・DV・モラルハラスメント・価値観や性格の不一致などの原因に加え、夫婦間の気持ちのすれ違いなどがあるからです。なかには自分は離婚したくないのに相手に離婚を切り出され、勢いに押されてやむなくハンコを押してしまったという人もいます。
離婚という言葉が浮き彫りになってから実際に離婚するまでの本人たちの心の葛藤はたいへんなもので、誰かに相談したいのに誰に相談すればいいのかわからないという迷路に入り込んでしまいます。離婚カウンセラーは夫婦問題の専門家ですので、誰にも相談できなかった悩みを親身になって聞いてくれ、相談者本人が気持ちを整理して問題点と改善点を導き出せるようサポートしてくれます。同じ目線に立ち、問題が生じた原因を探り、対話によって本当の気持ちを引き出し、相談者の幸せを第一と考えてともに進む道を考えていくのです。

離婚カウンセラーにできること

離婚カウンセラーは国家資格ではありませんが、離婚カウンセラーとしての専門知識を有しています。実績のある離婚カウンセラーであればさまざまなケースを多く手がけており、あらゆる相談に対して最適な方向性を指し示してくれます。
しかし、資格なしでも離婚カウンセラーと名乗れることをいいことに、必要性のないものを売りつけたり、個人情報をしつこく聞かれたり、宗教の勧誘をしたりといった詐欺まがいの「自称・離婚カウンセラー」がいるのも事実です。カウンセリングを受ける場合は、実績のある、信頼できる離婚カウンセラーを見つけることがもっとも重要なことなのです。
また、離婚カウンセラーは法律家ではありませんので、財産分与・慰謝料・養育費の算定など法律に関わる結論を出すことはできません。相手の証拠をつかむための探偵のような行為もできません。とはいえ弁護士と提携している場合もありますので、信頼に足る弁護士を紹介してくれる離婚カウンセラーもいます。探偵や興信所を選び方もアドバイスしてもらえます。離婚が頭をかすめるけれど決心がつかない、相手が離婚を突きつけるけれど離婚したくない、相手が浮気をしているかもしれないけれどはっきりさせるのが怖いなど、自分の気持ちが不安定であったり、どうすればいいのかわからない時は、とりあえず離婚カウンセラーへ相談してみるのも有効だといえます。
ただし、いずれ離婚となることも視野に入れるならば、早い段階から弁護士に相談するべきです。相談者の代理人となって離婚調停にも離婚裁判にも出席できるのは弁護士だけです。財産分与や慰謝料などの金銭がからむ問題も、法律の専門家である弁護士なら明確な回答ができます。弁護士とは、相談者にとって最大限の利益が得られるように尽力するものなのです。離婚カウンセラーに相談にいくのと同じ感覚で、弁護士に相談してみることも時には必要です。

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