不貞行為の証拠を集める

不貞行為の立証とは、離婚、または慰謝料を請求する際に必要となる『浮気の証拠』を明確にすることを表します。つまり、浮気の事実を明らかにするための証拠を集め、相手に浮気を認めさせるまでのプロセスを不貞行為の立証と言います。

不貞行為を立証する意義は、大きく分けて3つです。

  • 離婚を成立させるための原因をはっきりさせる
  • 慰謝料を請求する
  • 裁判で審議を行い、浮気したものへ社会的な罰を与える

2と3は似ていますが、要するに、不貞行為が原因で結婚生活に支障を出した償いを慰謝料、もしくは離婚というかたちで解決するために不貞行為を立証するわけです。例え、完全な不貞行為が立証できなくても裁判所が設けている基準『婚姻関係を継続しがたい重大な事由』に該当すれば離婚の請求、場合によっては慰謝料を請求することも可能となります。

不貞行為の証拠

不貞行為を立証するために欠かせないのが証拠。本当に浮気しているのか、不貞行為は行われていたのか、などの事実関係を明確にするための判断材料として不貞行為の証拠が必要となります。

『いつ』、『どこで』、『何を言った』、『それは不貞行為か』、これらのポイントを明確にするための証拠を確保しなければなりません。裁判で、協議離婚で、あるいは離婚調停で、不貞行為を決定付ける証拠があれば、あなたが望む結果を導くための強力な後ろ盾となるでしょう。

① 携帯電話・パソコンのメール

携帯電話やパソコンのメールだけで不貞行為を立証することは困難です。浮気を匂わすようなやり取りが確認できても、肉体関係が成立しているのか、交際しているのか、などの事実関係を明確にしなければ証拠とは言えません。

しかし、他の証拠と組み合わせることで有力な材料となる可能性が非常に高いです。パソコンや携帯電話で不可解な文面や浮気を疑う内容を確認したら、その画面をプリントアウト、またはデジタルカメラで撮影しておきましょう。なお、携帯電話のカメラ機能で撮影したものは認められない可能性が高いのでデジタルカメラを使用するようにしてください。

② 録音テープ

証拠とは、合法的に入手したものでなければ許可されないため、盗聴を用いて録音したテープは証拠とはなりません。例え、確信的な内容が録音されたテープでも、盗聴によって取得したものであればNG、証拠として認められないでしょう。

例えば、自宅の室内で夫婦間の会話を録音したテープであれば非合法的な手段とは判断されず、証拠として認められます。また、録音したテープは文章化しておく事で、二重の効果を発揮するアイテムとなります。

③ 写真

写真は、不貞行為を立証するうえで強力な証拠能力を持った材料となります。ラブホテルやビジネスホテル、または浮気相手の自宅に出入りする瞬間を撮った写真は有力です。ただし、一度、現場を撮影しただけでは不十分です。

回数を重ねた、度々会っていたなど、複数回の浮気現場を撮影した写真があれば決定的な証拠となるでしょう。また、出入りの瞬間に至るまでの一部始終を連続的に撮影できれば、より強力です。これは、写真が偽造されたものでないということを明確にするためです。

配偶者(妻、または夫)と浮気相手を確認できるものでなければ証拠としては不十分です。最悪でも、配偶者が確認できるものでなければなりません。

④ ビデオ

ビデオで撮影した映像は写真と同様に不貞行為を立証するうえで強力な証拠能力を持った材料となります。写真と同じようにラブホテルやビジネスホテル、または浮気相手の自宅に出入りする瞬間を撮った映像は有力です。ただし、一度、現場を撮影しただけでは不十分です。

回数を重ねた、度々会っていた、など、複数回の浮気現場を撮影した写真があれば決定的な証拠となるでしょう。また、出入りの瞬間に至るまでの一部始終を撮影できれば、より強力です。後から、映像をプリントアウトする際に連続した風景として画像化するためです。

⑤ 日記に記録しておく

相手の言動や挙動で浮気を察知したら、その日の出来事を日記に記録しておきましょう。例えば、『○月○日○時○分 車内に長い髪の毛が落ちていた。夕べ、残業と言って帰宅したが女に会っていたのだろうか。ほのかに香水の匂いがする。精神的に辛い。今にも泣きそうだ』などといった内容でメモ。

ポイントは、日時や状況を細かく記録することです。そして、それについて自分がどう思ったのか、どう感じたのかを書く事も大切です。喜怒哀楽を交えながら自分の気持ちを書き留めておくと良いでしょう。

裁判所の事例では、日記は裁判において有力な証拠となる場合が多いからです。忙しければカレンダーに帰って来た時間をメモするだけでも構いませんが、できる限り相手の言動を詳しく日記に記録しましょう。

また、後に、記録した日記をもとにして『浮気パターンの共通性』を探る際にも役に立ちます。浮気パターンの共通性とは、『どの曜日が怪しい』、『どのような嘘をついて浮気をしたか』、『どれほど怪しい痕跡を残したか』、さらには、『婚姻相手にどんな想いをさせたか』、など浮気に関する情報を整理する際に必要となります。

離婚・慰謝料の問題をなくすため、ソーシャルメディアで共有をお願いします。
「今すぐ離婚したい」「慰謝料を絶対にもらいたい」とお考えの方へ
ひとりで悩んでいませんか?あなたは1人ではありません!
弁護士を探す
当サイトでは離婚問題を専門に扱う女性弁護士のみを紹介しています。
実績・経験豊富な離婚に精通したスペシャリストばかりです。離婚交渉を有利に進めてくれる女性専門家に相談してみませんか。 離婚問題につよい女性弁護士を検索する
計算する
「離婚すると慰謝料はどのくらいもらえるの?」「離婚後どのくらいの生活費がかかるの?」とお悩みなら、下記の自動計算シミュレーターで簡易計算してください。
解決する
離婚問題は浮気やDVなど要因が多岐に渡り、その解決方法もそれぞれ違います。
離婚を有利にすすめる為にはどうしたらいいのか?どのような準備が必要か?分かりやすく解説しています。

離婚問題、ひとりで悩んでいませんか?アナタはひとりじゃありません!無料相談!!数多くの離婚問題を解決へと導いてきた弁護士を紹介いたします。親身になって相談にのってくれる弁護士はコチラ

トップへ戻る