いつか常識になる?!離婚報告ハガキに続き、イギリスでは「離婚ギフト券」が定着化

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なんと!国内の離婚率は35%です。

東京都を例にあげるだけも、離婚率はおよそ28%。年間で約9万組の夫婦が誕生し、2万5千組の夫婦が離婚しています。3.5組に1組の夫婦が離婚しているのです。


国内全体で統計すると、年間で約67万組の夫婦が誕生し、離婚した夫婦は23万5千組。国内全体では、およそ35%の離婚率です。決して少ない数字とは言えません。実は、離婚率は毎年上昇傾向にあるのです。

【参考】東京都 平成24年 東京都人口動態統計年報(確定数)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2013/10/60nao100.htm
【参考】離婚件数の統計 総務省統計局
http://www.stat.go.jp/data/nihon/02.htm

離婚の報告

離婚で生じる厄介な問題が、友人、親戚など“周囲への報告”です。なかには報告しない人もいるでしょうが、いずれ知られてしまうのは間違いありません。家族や友人に祝福されて結婚したのも過去の話。派手な結婚式を挙げた場合なら尚更報告を躊躇してしまいます。

離婚したことを“どのように報告すればいいか”悩む人も少なくないのではないでしょうか。

離婚報告ハガキが注目を集めている?!

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その悩みを解決しようと、いち早く動いたのが「株式会社インターライフ」という会社です。同社ははハガキを専門に取り扱うショップで、年賀状や暑中見舞い、アニバーサリー用のポストカードなど販売しています

そんななか、2010年に“新たなジャンル”として「離婚報告ハガキ」の発売を開始しました。使い道はその名のとおり、「離婚したことを知人に報告する」ためのハガキです。

暗いイメージを与えないようポップで明るいデザインが特徴的で、ひな形にメッセージを印刷すれば完成です。定型文も用意されているので、手間が掛かりません。離婚報告の手段として、近年注目を集めています。

【参考】インターライフ ハガキストア「メッセージの定型文」
http://il-thanks.net/message/

離婚ギフト券をご存知ですか?

2009年にイギリス(ロンドン)の法律事務所が、“不幸せな夫婦”向けに「離婚ギフト券」の販売を開始し、一時話題になりました。

離婚したいと考えている夫婦に第三者が離婚ギフト券をプレゼントすると、その券をもらった夫婦(どちらか)は“弁護士に離婚相談”できるというシステムです。つまり、“離婚のきっかけを作ってあげるためのチケット”という解釈になります。

たとえば、離婚を考えているAさんがいます。でも、Aさんは離婚に踏み切れない様子。それを見かねたAさんの友人Bさんが「離婚ギフト券」をAさんにプレゼント。受け取ったAさんは離婚相談を決意する、といった流れが狙いとなります。

離婚を悩む人に第三者が贈る“離婚のきっかけ”として、イギリスではクリスマスシーズンに流行したそうです。

【12月18日 AFP】英国・ロンドン(London)の法律事務所が、不幸せな夫婦のために「離婚ギフト券」なるクリスマスプレゼントを売り出し、人気を博している。
 英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)が17日報じたところによると、このギフト券はLloyd Platt & Companyが前月、1枚125ポンド(約1万8000円、税別)で売り出した。法律相談のために弁護士と30分間、または1時間面談できるというもので、発売から3週間で54枚が売れたほか、数百件の問い合わせが寄せられているという。

【参考】アンハッピーなクリスマスを迎える夫婦に「離婚ギフト券」、英法律事務所 AFP通信
http://www.afpbb.com/articles/-/2676059?pid=5058997

離婚ギフト券、国内での定着化は?

暴力や浮気、金銭問題など離婚の原因は様々ですが、それ以前の問題として“誰にも相談できずに悩んでいる人”が多いということ。また、“誰に相談すべきか分からず”ストレスを抱え、精神的な苦痛を強いられている人もいます。

こういったケースの対処として、離婚ギフト券は効果大と言えます。ただし、国内での定着は、まだまだ先になりそう。何かと形式にこだわる日本の風土、そう簡単に受け入れられそうにもなさそうです。

ですが、離婚ギフト券に代わるものは身近にあります。離婚に踏み切れない、または悩んでいる知人を“後押し”してあげることはできます。

相談相手になってあげたり専門家のアドバイスを促したりと、親身になってくれる存在が大きな支えとなるからです。そういった知人には、“あなたなりの離婚ギフト券”をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

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周りに祝福され夢や希望を持って結婚に踏み切ったものの、さまざまな理由で離婚せざろう得ないケースがあります。悩みや苦しみは付きまといますが、せめて日頃お世話になっている人に対しては、礼儀正しくありたいものですね。

離婚の報告は必須ですが、相手に精神的な負担をかけないためにもポジティブな離婚報告をしたいものです。

離婚相手とは縁が切れますが、友人・親戚とは引き続き人間関係は続く訳ですので、報告しないという選択はNGです。

そんな時には、明るい内容の「離婚報告ハガキ」を送ると良いかもしれません。

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