浮気相手への慰謝料請求

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不倫サイトで夫が浮気？

ドラマ“昼顔”も残すところ あと一話となりましたね。

それにしても不倫は怖いですね。いろんな人を巻き込んで“あちらこちら”めちゃくちゃにしてしまうわけですから、あらためて「不貞行為は罪」であることを実感します。

ネットを使って出会うカップルも多く、不倫サイトや出会い系サイトも未だに流行しているようで、日常的に不倫している男性や女性が多いようです。やはり「不倫は文化」なんでしょうかね。

なかには、不倫のメリットやルールを紹介しているサイトもあるほどで、まぁ･･･驚きです。
ネットで「不倫サイト」と検索すればビックリするくらいヒットしますね。

ところで、夫が不倫した場合、世間の奥様たちは旦那を責めますよね。そりゃ、当然です。しかし、相手の不倫相手にも“何らかの罰”を受けさせたいという気持ちもあるでしょう。

もし、夫が不倫した際に不倫相手を罰するとするなら、法的にはどのような罪が認められるのでしょうか。

不貞行為の代償

既婚者同士が不倫サイトで知り合うことそのものに罪はありません。ですが、関係が“知り合い”ではなく浮気に発展するとアウトです。では、どこを境目に、浮気と判断されるのでしょうか。

個人的な解釈は様々でしょうが、今回は法的な罪がテーマです。そうなると、不貞行為として認められるのは「性行為」を交わした場合となります。なかには、性行為に至らなくても不貞行為として認められるケースもありますが、ほとんど例外です。

民法770条では、「配偶者に不貞な行為があったとき」には法的な離婚理由として認められています。罪である以上、当然ながら損害賠償の範囲になりますから慰謝料を請求する権利も発生するのです。

第770条
夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
裁判所は、前項第一号から第四号までに掲げる事由がある場合であっても、一切の事情を考慮して婚姻の継続を相当と認めるときは、離婚の請求を棄却することができる。民法第770条 WIKI BOOKS

ここで注目したいのは、“誰に対して慰謝料を請求できるのか？”ということです。不倫をしたのが夫であれば、夫から妻に慰謝料を支払うのが自然の流れです。そして、もう一人、慰謝料を請求できる人物がいます。

それは「不倫相手」です。

配偶者が不貞行為に至った場合、不倫相手に対して慰謝料を請求する権利が認められています。

つまり、相手（不倫したのが夫であれば妻）に精神的な苦痛を与えた代償として、慰謝料を請求されれば支払わなければならないのです。

ただし、不倫した相手が“既婚者”だと知らなければ慰謝料を請求できません。

例えば、夫が独身だと嘘をついて不倫していた場合などは不倫相手に罪はありません。どちらかと言えば、その不倫相手もウソをつかれたわけですから被害者ですね。

ここでは、不貞行為（浮気、不倫）による慰謝料請求の条件がまとめられています。参考までに。

不倫相手に請求できる慰謝料の相場は？

では、次に気になるのが不倫相手にいくら慰謝料を請求できるか？ということです。

これに関しては、法律で基準や目安が決められているわけではないので、個々のケースによって異なります。

原因が「不貞」の場合……100～500万円。不貞の回数や期間、いたった経緯などを考慮のうえ決定されます
原因が「悪意の遺棄」の場合……50～300万円。別居期間やいたった経緯、生活費を入れないといった経済的な責任の放棄などを考慮のうえ決定されます
原因が「精神的虐待、暴力」の場合……50～500万円。心身の虐待の状態や継続性、ケガや後遺症の程度などを考慮のうえ決定されます
このほかにも、慰謝料を決定する際に重要なポイントになるのが相手の収入です。たとえば、有責配偶者で年収が500万円あるとしたら、平均的な慰謝料の額は約400万円ともいわれています。慰謝料の相場はいくら？ all about

回数や期間など色々な事情を踏まえたうえで慰謝料を算出しますが、不倫相手の経済的な事情も考慮しながら現実的な金額を決めることになります。

裁判の例を参考にすると、およそ30万円～300万円前後が相場になるようです。不倫が原因で離婚する羽目になった場合は、400万円～500万円といったケースもあるようです。

もしも夫が不倫したら、その不倫相手にも慰謝料を請求できる権利があることを理解しておきましょう。

不倫は法律で罰と認められた「不貞行為」です。
泣き寝入りすることはありません。バシッと訴えてやりましょう。