子連れ再婚で上手くいくために確認したい5つのこと

連れ子 再婚 成功

シンデレラや白雪姫といった童話に登場する継母と子どもの関係。こうした童話が代表するように「子連れの再婚」に対して、良くないイメージと先入観が抱かれがちです。

結婚したとはいえ、まったく異なる人間が寝食を共にするのは簡単ではありません。ましてや、子どもにとっては、新たな父親になる人と良い関係を結ぶのは易しいことではないでしょう。

しかしながら、必ずしも子連れでの再婚が子どもの危機につながるわけではありません。

継父や内縁の夫が児童虐待する痛ましい事件が多々報道されてはいますが、実は子どもの虐待で最も多いのは「実父」なのです。

警察庁発表によると2018年の1年間に摘発された児童虐待事件の加害者数で、養父・継父266人、内縁の男127人より多いのが実母352人であり、最多数は実父622人となっています。(※2019年3月15日読売新聞)

それでは、離婚後に幸せな子連れ再婚をするには何をすべきか考えていきましょう。

まずは子どもについて考える

1.再婚は子どもの成長を見極めながら時期を選ぶ

子どもがいるからこその、子連れ再婚。再婚する当人同士の都合だけで、先に進めるわけにはいきません。

離婚によって、子どもは一方の親を失っています。基盤となる家庭のバランスが崩れる経験をしているので、また新たに親を得て、家庭環境が変わることに対して相応の準備が必要です。

先を焦らず、また子ども自身の成長段階やペースなどを考慮したうえで、再婚にふさわしい時期を設定しましょう。

2.子どもとのコミュニケーションを十分にとる

子どもは、親の再婚について、また一緒に暮らす新しい「親」について、どう思っているのでしょうか?無理強いせずに、子どもの気持ちをゆっくりと聞いてみましょう。

また、自分自身の考えと共に、子どもへの愛情が変わらないことをしっかりと説明し、子どもが理解できるよう表現することも大切になってきます。

「言わなくても判る」「判ってくれているはず」、と一方的に決めつけないように注意を要するところです。

再婚という選択は、多かれ少なかれ子どもにとって負担になることは避けられません。じっくりとコミュニケーションを取り続けていくよう、心がけておきましょう。

再婚相手について考える

3.子どもに対しての考えを聞いておく

二人だけで一から築いていく結婚とは違い、いきなり新しい親という立場になり、初めから目の前に据え置かれている子ども。その存在について、相手はどう考えているでしょうか。

「血縁関係のない子どもを受け入れる用意があるのか」「家族になる覚悟を持てるのか」、これから将来にわたって続く課題をはっきりとさせておく必要があります。

子どもにとっては、再婚相手の立とうとしているポジションに「実の親」という存在があったことは消せない事実ですから、必ずしも「実の親」のように振る舞わなければならないわけではありません。

そうしてことを踏まえたうえで子どもと接していってもらえるように、相手との話し合いをすることは不可欠です。

4.子どもとの相性を確認する

再婚しようと決めた相手なら、お互いの相性は悪くないのでしょう。では、子どもと相手との相性はどうでしょうか。

「再婚相手が子ども好き」「性格が合う」というようなら、大きな心配は要りませんが、必ずしも子どもとの相性が良いケースばかりとは限りません。そもそも、自分の子どもを再婚相手との関係性の中に入れるという複雑な立場に引き込むのですから、難しさはあって当然なのです。

もし子どもに強いストレスを与えるほど相性が悪いようなら、それを回避できる手段はないか、よく検討しなければならないでしょう。

年齢も人生経験も重ねている分、大人である再婚相手が子どもに歩み寄り、心に寄り添う努力は必要です。
 

5.子どもと真剣に向き合ってくれるのか再度確認する

子どもとの相性の良し悪しにかかわらず、再婚相手とは長いスパンでの関係づくりをすることになります。子どもは相手との関係性の中で成長し、さまざまな段階を経て巣立っていくのです。

果たして、その長期戦に耐え得る相手でしょうか? 血のつながりを持たない子どもに対して、真剣に向き合おうと努める人でしょうか?

今、既にでき上がっている子どもとの共同生活を尊重し、理解しようという意志のある相手なのか、これから先も、子どもとも誠実に関係を築いていこうという意思を持っているのか、いま1度改めて確認しておきたいところです。
 

まとめ

親が子どもの幸せを願っているように、子どももまた親の幸せを願っているものです。
子どもは、自分の育つ環境を選ぶことはできませんので、親が子どものためによりよい環境を作るために責任を持つしかないのです。

幼児、学童期、思春期と、子どもの発達段階はめまぐるしく変わっていきます。子連れ再婚であれば、その都度、子どもの年齢に合った対応をしていかなければなりません。

子どもの存在を大切に、必要なコミュニケーションと時間を十分に取りながら、次のステップとなる幸せな再婚へと進んで行きたいものです。決しておとぎ話ではない、現実としての2回目以降の結婚なのですから。

Top